紙ヒコーキ。

今日は用事があったので西新宿に行き、ついでにほんと久しぶりに「新宿西口公園」に行きました。
この辺は、僕が30半ばまで、ずっと住んでた場所です。

久しぶりの西口公園は、以前よりずっと緑が増え、雨上がりの公園は眩しいくらいにキラキラしてました。

用事を終え、朗読ムービーを撮って、帰ろうと広場に出ると、おじさんがひとりで、紙飛行機を飛ばしていました。

輪ゴムを使って飛ばしてるんですが、その紙飛行機、とにかくきれいに飛ぶ飛ぶ
遠くから見てて、売ってるやつなんだなって思ったくらいですから。

おじさんと話したくなったので、近づいて話しかけたら、「この紙質がいちばんいいんだ」とか「この後ろの翼の折り具合を調整すると、よく飛ぶ」とか、嬉しそうに話してくれました。

そしてセカンドバックを開けて、「これあげる」と、僕にもそのたいせつな紙飛行機をくれました。
セカンドバックの中には、ていねいに折られた、たくさんの紙ヒコーキが入ってた。

そして「拾う時は、翼の部分を持ったらダメだよ」と、アドバイスもくれました。

着てる洋服がすこし汚れていたので、場所も場所だし、もしかしたらと思いましたが、見かけとは正反対に、とっても豊かに見えて、子供みたいに輝いてました。

さいごに「ありがとう、おじさん元気でね」と言ったら、照れくさそうにうなずいてた。

『自分が今、もっているもので、最高にたのしむ』
それが幸せの秘訣だと、読んだことがありますが、まさに生きた証拠を見たって感じです。

しばらく歩いて、振返ったら、またいっしょうけんめい紙ヒコーキを飛ばしてました。

ひとを幸せな気分にするって、大袈裟なことじゃないんだよね。
ありがとⅢ